3.11後・空気の正体

昭和の預言者(故山本七平氏)の視点をかりながら3.11後の日本社会のおかしな空気の正体を解明したいと考えております。特に菅元首相に対する魔女裁判のごとき我々の異常な憎悪を詳しく検証するつもりです。

サザン桑田氏が紅白で痛烈な安倍批判!

昨日の紅白をみていて還暦を過ぎて2年の中島みゆきさんの「麦の歌」がなんといってもすごかったが、とりあえず無事歌詞をまちがえずに歌い切ってほっとしたあと、なんと御年78歳の美輪明宏さんの「愛の賛歌」(後半やや息切れしたがこれはしょうがない)を見終わり、これで今年の紅白も見おさめかと思っていた矢先、つい一両日前に紅白出演が決定したという還暦前のサザン桑田氏がちょび髭をはやして、「どっちらけなんです」と公演会場からの生中継で冗談をいいながら、「ピースとハイライト」という聞き慣れない歌をお得意のステップも軽やかにうたいだした。

私は中島みゆきさんのファンではあるが、サザンはどうも音楽が軽すぎて好きになれないなと思っていたが、この日ばかりはちがっていた。その歌詞をみるとこれは明らかに安倍政権に対する痛烈な皮肉ではないかというフレーズが次々飛び出してくる。ちょび髭はどうやら独裁者ヒトラー=安倍晋三を皮肉ったものらしい。早速ツイッターをみると、まさに安倍政権に対する痛烈な批判だという人々の共感で盛り上がっている。中には「いやそうじゃない、これは習近平批判だ」といって安倍氏を擁護しようとするネットウヨらしいツイートもあったが、どう考えてもこれは100%疑いなく安倍政権に対する痛烈なパンチだろう。その証拠に紅白が終わった後も会場内で桑田氏は安倍氏を揶揄していたらしい。そもそもこの「ピースとハイライト」というタイトル自体が安倍氏の極右体質(High RIGHT)を煙草の銘柄にもじったものであり、この作品の誕生も第二次安倍政権発足から半年後(2013年6月)であったということからも、あきらかにこれは安倍批判を歌詞にこめたメッセージソングだといってもよいだろう。

そんなことも知ってか知らずか(?)安倍氏は総選挙後に夫婦連れ立ってサザンのコンサートにでかけたそうである。例によって国民的人気スターにあやかりたいという彼の功利的な打算からの行動であろうが、その安倍氏来席の場でも解散を揶揄した即興で安倍氏をのけぞらせたと伝えられている。それにしても「裸の王様が牛耳る世は・・・狂気」とまで表現した桑田氏の安倍嫌いは筋金入りであり、こういう天才的芸術家を敵に回しているという事実をあらためて知ると、安倍さんも良い年を迎えられそうにもないだろうなと同情せずにはいられない。
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そういえば美輪明宏さんも数ヶ月前にNEWS Watch9で大越キャスターに「頭の悪い人に権力をまかせる恐ろしさ」と名前こそいわなかったが、明らかな安倍批判をしていた。このような言動を知っていながら今回の紅白のクライマックスに二人を起用したとするなら、これはこれでNHK内部にも安倍批判勢力が隠然としてあることを暗に物語っている。今回の桑田氏の起用の件ではNHKスタッフの責任問題に発展しないことを切に祈っている。まさかそこまでNHKも腐ってはないよね、と信じたい。

補足:
ついでながら、かつて中島みゆきの歌にも次のような衝撃的メッセージが語られた作品がある。

この国は危ない
何度でも同じあやまちを繰り返すだろう
平和を望むといいながら
日本と名についていないものにならば
いくらだって冷たくなれるのだろう
慌てたときに人は正体を顕わすね
「4,2,3」より

「従軍慰安婦」などをめぐる昨今の日本人の反応をみていると、このメッセージはおそろしいほど預言的な性格をもっている。たとえば安倍総理は「朝日の吉田証言の誤報によって日本人の名誉が著しく傷ついた」などと述べている。その眼中にあるのは日本人の名誉だけしかなく、韓国人や中国人や他の多くのアジアの国々の女性、そしてオランダ人女性なども含めて傷つけたという加害者意識は存在しない。ところがツイッターなどをみていると、安倍政権を批判したというだけで「反日だ」という言葉を使う人々がいかに多いかということにびっくりさせられるのである。これは日本と名のつかないものに敬意を払う必要はないといっているようなものだ。悲しいことに、これがわれわれ日本人の正体だと中島みゆきが預言していたのである。

補足2:本日、明仁天皇が新年の挨拶で次のようなお言葉を述べられている。

この機会に,満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び,今後の日本のあり方を考えていくことが,今,極めて大切なことだと思っています。

これは「侵略戦争の定義はない」と国会で述べた安倍総理に対する挑戦状とでも受け取れるほど踏み込んだお言葉である。つまり明仁天皇は満州事変以降の戦争は明らかな侵略戦争であったという歴史認識をもつべきだと明白に語られているのだ。また明仁天皇は先の談話で昭和天皇から「人のことを常に考えることと、人に言われたからするのではなく、自分で責任を持って事にあたるということ」を教わったと述べられており、今回の踏み込んだ発言に対してもそのような自らの思いから語られたお言葉であろうと思う。
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