3.11後・空気の正体

昭和の預言者(故山本七平氏)の視点をかりながら3.11後の日本社会のおかしな空気の正体を解明したいと考えております。特に菅元首相に対する魔女裁判のごとき我々の異常な憎悪を詳しく検証するつもりです。

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(3)ガン細胞の切除手術は強行されるか?

本日(5月30日)野田総理と小沢氏の消費増税をめぐる会談が行われた。夜9時のNHKニュースウォッチ9をみていると珍しくも小沢氏が招かれていた。そもそも一兵卒でしかないはずの一議員と総理大臣の会談がニュースになること自体が異常である。しかも公共放送局のNHKが小沢氏に対して異例の接待をしているかのような長時間のインタビューの場を用意したのは正直腹立たしかった。このインタビューを一番喜んでみていたのは、おそらく小沢チルドレンといわれる方々なのだろう。やはり小沢先生は大物だと彼らは感じたにちがいない。

そのように誤解をされた方もいるかもしれないので、この際、そもそもこの会談がなぜ注目されているのかということをあらためて確認しておこう。この会談が注目されたのは、もちろん小沢氏が大物だということをマスコミが認めたからではない。むしろこの会談は小沢氏が愈々追い詰められ、政界の中でその影響力が完全に消え去るその瀬戸際にまで追い込まれているという共通の認識があるからに他ならない。今回、野田総理が小沢氏に会談を申し入れたのは、まさに小沢氏に対する最後通牒のためであろう。分かりやすくいうと、裁判長が有罪を宣告する前に最後に被告人に弁明の機会を与えるというのと同じである。

それでも小沢チルドレンは全員小沢先生の言い分の方が正しいと信じるのだろうが、そう信じたいのであれば、彼らは小沢先生とともに民主党を抜け出せばいいだけの話である。民主党の執行部を支持する多数派議員は明らかに小沢氏と袂を分かち、彼らが小沢氏の声にいまさら耳を貸そうとしないのは明らかである以上、その形勢を党内で逆転させようとするのはもはや無理であろう。であれば、彼らに残された道は国民に支持を求めるだけである。すなわち堕落した民主党を離れ、小沢氏を代表とする新しい政党を立ち上げ、次期総選挙に備えればよいはずなのである。

ところが彼らの行動をみていると、どうもそのような気迫も意志もあるとは思えない。彼らは要するに民主党を離れ新党を立ち上げても国民の支持を得られそうもないということが分かっているのだろう。それを誰よりもよく知るのは小沢氏自身であり、だから彼は野田総理が解散に打って出ることをなによりも恐れているにちがいない。小沢氏の取り巻きたちもそのことが分かっているので、なんとか解散だけは阻止しようとしているのだろう。だから彼らは野田・小沢会談の結論をいつまでも引き延ばしたいという、まるで煮え切らない半熟卵のように、あいまいな物言いに終始せざるをえないのではないか。

結局、小沢グループというのは民主党の中に巣くったガン細胞にすぎないのである。ガン細胞は宿主がいなくなると自ら存立できないので、どんなことがあってもその居場所を離れることはできない。しかし、宿主の方はガン細胞にいつまでも居続けられると、自らの存在自体が危なくなるためにそのガン細胞を何とか切除しなければならない。野田・小沢会談が注目されているのは、まさにその切除のための手術が強行されるのかどうかという関心があるからである。今、野田総理に求められているのは、その手術を強行する勇気があるのかどうかということであろう。事の成り行きをもうしばらく見守りたい。
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