3.11後・空気の正体

昭和の預言者(故山本七平氏)の視点をかりながら3.11後の日本社会のおかしな空気の正体を解明したいと考えております。特に菅元首相に対する魔女裁判のごとき我々の異常な憎悪を詳しく検証するつもりです。

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(2)小沢一郎は民主党のがん細胞だ!

最近、とみに「リーダー不在」という言葉が言われ続けている。かつての田中総理や中曽根総理、最近では小泉総理のように、強烈な個性をもった総理を待望する声がここ数年強くなっている。というのも小泉総理以後、ほとんど一年ももたない総理大臣ばかりで、G7やG20などの国際舞台で毎年日本の総理だけがコロコロと変わるので国際的な信用度にも影響すると考えられるからでもあろう。

そのせいなのか、このところ次の総理候補の世論調査をすると石原都知事や橋下大阪府知事を期待する声が多くなっている。二人に共通しているのは押しの強さである。誰がなんといおうと、自分の主張を曲げない強さが二人にはある。大体、日本人というのは周りの意見や場の空気に左右されるタイプが多く、聖徳太子の「和をもって尊しとなす」という教えが、あらゆる日本の組織に浸透しているので、自分の意見を押し通すというタイプは組織には馴染まない。

強い指導者というのは、場の空気に従属している人ではなく、逆に場の空気を変えていく人である。すなわち他人の意見に縛られず、自分の意見を強く主張し、そして周囲を自分の空気の中に巻き込んでいくというタイプの人である。残念ながら、その種のタイプは日本的組織の中からは生まれにくい。いわゆる一匹狼というタイプは、組織の中からはじき出され、独り立ちしなければ活動できない。石原都知事にしても橋下府知事にしても、いずれも組織の中からでてきたのではなく、国民から直接選挙によって選ばれたのである。彼らのようなタイプの政治家は現在の議院内閣制の仕組みの中からは選ばれにくいであろう。

ところで押しの強い政治家というともう一人小沢一郎をあげる方もいるであろう。小沢一郎の場合は石原氏や橋下氏とは違い(一応は)政党人であり、常に政党という組織の中で活動してきた。したがって小沢一郎という政治家は石原氏や橋下氏とはまったくタイプの違う政治家であり、少なくともいわゆる一匹狼というタイプではない。彼の政治手法は常に政党の中にありながら、自分の支持者を増やしていこうとする、いわば「数の論理」で政治を動かそうとする政治である。彼のその手法は田中角栄から受け継いだものであり、いわゆる派閥政治といわれる旧来の自民党政治家の政治力学的手法をそのまま踏襲したものである。

2009年に民主党政権が誕生した当時、私は小沢一郎という政治家はやはり大したものだと(不覚にも)思ったものだが、その後の彼の行動を追ってゆくと、結局、小沢一郎という政治家は派閥一辺倒の政治家であったということがはっきりとする。すなわち小沢一郎の政治手法というのは常に自分の派閥を守りながら、他の勢力との間で駆け引きをしつつ、少しでも自分に有利な状況を作り出そうという手法である。したがって彼にとって大事なのは常に派閥であって政党ではない。彼にとって政党というのは、その中で自分の派閥を育てるための栄養素をいただく宿主にすぎないのか、又は単なる看板だけの方便にすぎないようである。

分かりやすくいうと小沢一郎という存在自体が悪性のがん細胞のようなものになっているわけである。がん細胞というのは、本来は正常細胞であるものが、組織の維持という本来の目的を忘れ果て、逆に宿主を利用して自らの増殖を目的とするようになった本末転倒の異常細胞のことをいう。現在の民主党内の小沢派というのは、まさにそういう存在ではないであろうか?

今、民主党内で小沢グループという名の派閥の構成員たちが100名近くいるらしいが、よく調べると彼らはほとんどが政治素人のような集団であり、古くから付き合いのあるベテランの議員はほとんど一人もいない。それもそのはず、実は、過去小沢氏の盟友といわれたベテランの国会議員は何人かいたのだが、彼らは悉く小沢氏のやり方に愛想を尽かし、袂を分かつという結果になっている。

「政界の壊し屋」といわれる小沢氏の異名は誰が思いついたのか知らないが、小沢氏の本質を言い表した言葉である。民主党は小沢氏のおかげで政権を獲得できたのだという論がいまだにあるようだが、実際に小沢氏がやってきたことは民主党を利用して自らの派閥を拡大することでしかなかったのではないか?そのことに早く気付かなければ民主党はかつての小沢新党の経過と同じようにいずれ自壊作用を起こして破滅する他はないだろう。がん細胞というのはそれを宿す本体を完全に食いつぶすまで、その本性は正常細胞と区別がつかず、その本性に気づいた時にはもはや手遅れという事態になる。今現在の民主党はすでに手遅れの一歩手前まできているのではないかと思う。

小沢グループの方々にはぜひ思い出してほしい。本来、民主党の結党の精神の中には派閥政治を止めるという大目標があったはずだ。にもかかわらず、現在の民主党には自民党時代以上に性質の悪い派閥ができてしまっているのではないであろうか?小沢一郎が消費増税反対の大義名分として盛んに民主党の公約違反を云々しているが、そもそも小沢氏が民主党の中で一大派閥を結成していること自体が、民主党の国民に対する最大の裏切り行為であるということに気づく必要があるであろう。

追記:先日、産経新聞で森喜朗元総理が小沢氏について面白い話をしていた。

民主党の小沢一郎元代表に無罪判決が出たね。ある弁護士が「プロの法律家だったら無罪でしょうが、裁判員制度だったら有罪です」と言ってたけど、その通りになったな。小沢さんとカネの話は古くて新しい話でもあり、新しくて古い話でもある。つまり、それだけ長いってことだ。やっぱり疑惑は全然消えないよね。それでも小沢さんはまた動き出すだろうな。彼が面倒を」みているチルドレンは次の選挙が危ない連中ばかりから、その心理を見透かして「消費税反対の人はこの指とまれ」とやるのは手っ取り早いよな。うまいといえばうまいし、ずるいといえばずるい。でも税制は絶対に政局のテコにしちゃいけない。ましてや消費税を創設した竹下登内閣で官房副長官を務め、細川連立内閣で国民福祉税を仕掛けた人だよ。それに平成19年秋、福田康夫首相に大連立を持ちかけた際、彼は僕に何と言ったと思う?「日本を救うためには大連立しかない。消費税増税を言った政党が選挙で負けるような国はよくないんだ。だから一緒にやろう」こう言ったんだ。・・・





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