3.11後・空気の正体

昭和の預言者(故山本七平氏)の視点をかりながら3.11後の日本社会のおかしな空気の正体を解明したいと考えております。特に菅元首相に対する魔女裁判のごとき我々の異常な憎悪を詳しく検証するつもりです。

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(3)反証可能性をもたない似非科学

(3)反証可能性をもたない似非科学
地震学がそれほど確固とした学問であるというなら分かるが、現実はその正反対である。地震学ほど歴史的に未熟な分野は他にないであろう。ほんの2,30年ぐらい前までは、地震がどのようなメカニズムによって起こるのか、これといった定説はなかった。しかし、現代の地動説ともいわれるプレートテクトニクス理論が確立されることによって、地震学はわずかな期間で理論化を押し進めることになった。しかし、この理論は決して事実によって検証されたわけではない。むしろいままでみてきたように、この理論は多くの事実と整合しない。科学的な仮説というものは、それが正しければ必ず予測可能な事実があるはずだが、地震学はいまだかつてほとんど予測に成功していない。

科学哲学者のカール・ポッパーが唱えた有名な定義で「いかなる仮説も反証可能性をもたなければ科学的であるとはいえない」という考え方がある。その考え方に照らせば、地震学の定説は科学的であるとはいえないことが分かる。なぜなら、その定説(仮説)が間違いかもしれないという反証材料を彼らは明示していないからである。たとえばプレートテクトニクス理論による地震周期説が正しいとすれば、東北沖でM9クラスの地震が起こることはありえないとされてきた。だとすれば、3,11によって少なくとも一つの反証可能性をもった事実が提起されたということを認めるのが当然である。しかし、3.11後も彼らは定説が間違いであるという可能性を決して認めていない。

では地震学者の定説はいかなる事実によって反証されることになるのだろうか?おそらく地震学者の間ではそんな問題意識が提起されることさえないのだろう。定説が正しいのは当然であり、もし定説にあわない事実があるとすれば、それは定説が間違いであるという証拠ではなく、ただ定説による可能な説明範囲を少し拡張すればよいということになる。すなわち地震学者の定説というのは、どんな事実も後付けで説明できる都合のよい万能の定説なのである。しかし、ポッパーの定義によれば、こんな仮説は科学でもなんでもなく宗教的ドグマと同じである。マスコミやジャーナリズムはそのようなことをまったく考えずに、ただアカデミズムの権威だけを信用して地震学者の理論を紹介しているのである。そこにはアカデミズムに対する盲目的な信頼があるだけで、放射線医学者に向けられたような批判精神はこれっぽっちもない。

定説に代わる理論が他にまったく見当たらないのであれば、そのような未熟な科学理論を受け入れざるをえないのもまだ理解できるが、アカデミズムの定説に対して異論を唱えている学者も何人かいる。彼らはいずれも正統派の学者によって異端とされているらしいが、原発関係の学者の中にも異端学者がいるように、どのような分野でも異端学者は存在する。科学の世界ではそれがあたりまえであり、その方がむしろ健全な姿である。たとえばアインシュタインの相対性理論は間違いであると主張している物理学者は何人もいるが、最近の実験では光よりも早いニュートリノの存在が明らかになっていることから、相対性理論がいずれ全面的に見直される可能性もでてきている。また水素の核融合は太陽のような巨大な重力場がなければ起こり得ないと考えられてきたが、必ずしもそうではないとして水素核融合の実験をしている異端の科学者も何人かいる。科学の世界では常に新しい事実によって従来の理論が覆るということがしばしば起こるのであり、それこそが科学の健全なあり方であろう。

たとえば海溝型地震というのは、年間数センチ程度の海洋プレートの沈み込みによって蓄積された歪みが一挙に解放されることによって起こるのだという解説が、まるで証明された事実でもあるかのようにテレビや新聞でなされているが、そもそも物理学では歪エネルギーが蓄積されるという理論は証明もされていない。物理学の常識では、通常、作用があれば必ずその反対の向きに反作用が伴うものであり、それによって物理的な力の均衡は保たれているはずである。これはニュートン力学の根本法則である。すなわちプレート運動のようにある一定方向の運動が続くと、当然ながらその反作用の運動が同時に伴っているはずであり、そこではエネルギーの均衡は常に保たれているはずなのだ。にもかかわらず、その場で解放されないお化けのような歪エネルギーが何千年も蓄積されているというのは、ありえないことではないか?したがって物理学的な歪みエネルギーの蓄積によって地震が起こるというような理論は力学法則を無視した似非理論に違いない。
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