3.11後・空気の正体

昭和の預言者(故山本七平氏)の視点をかりながら3.11後の日本社会のおかしな空気の正体を解明したいと考えております。特に菅元首相に対する魔女裁判のごとき我々の異常な憎悪を詳しく検証するつもりです。

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都知事選結果&仰天!石原慎太郎の醜聞

7月31日午後8時開票と同時にテレビ局は出口調査の結果、小池氏の圧勝を一斉に報じた。予想通りの結果とはいえ、あらためてこの国(都民)の民度とやらに驚嘆させられる。しかし首都の知事選とはいえ、なぜこれほど人は熱狂するのだろうか?その秘密は都知事選挙は日本最大の直接選挙に他ならないからである。日本国総理を選ぶシステムはあくまで間接選挙なので、国民には首相を選ぶ権利が与えられていない。しかし東京都知事は都民が直接に選ぶことができるので、一人ひとりの選挙民の政治参加の思いがより強い性格をもっている。いわば日本版ミニ大統領選挙といってもよいかもしれない。しかしこのような結果になることをみると、やはり日本では橋下徹らが求める首相公選制はやるべきじゃないかなと思う。

この選挙で小池氏が圧勝した理由については前にも記述したとおりである。要するに小池氏の出馬の仕方がまさに日本教の純粋人間としての評価を得たのである。即ち、小池氏は出馬に際して一切「私心がない」という点を印象付けることに成功した。彼女が終始一貫訴えたのは、驚くべきことにそのイメージ戦略だけであった。一方、敗者になった鳥越氏は週刊誌の記事が大きく影響したと言えるだろう。彼の最大の売りはクリーンなイメージであり、後出しじゃんけんではあるが、小池氏と同様彼もまた出馬に際して「私心のなさ」を訴えた。しかし週刊誌の記事がテレビで大々的に報道されることによって、鳥越氏の一点の曇りもないflawless(潔癖さ)のイメージに汚点がついた。

但し、その記事自体は他愛のない噂話であり、具体的には今から14年程前に20歳の女性を別荘に誘ってキスを迫ったという話である。それ以外の事実は週刊誌にも何ら確定的に書かれてはいないが、あとは読者の想像にまかせるという非常に姑息なやりかたである。被害にあった(?)という女性は何ら証言をせず、ただ自称彼女の夫という男性が彼女から聞いたという話を記者が又聞きしているという話にすぎない。こんないい加減な話を選挙中にねつ造して公職選挙法の選挙妨害ぎりぎりのことをやりながら、その週刊誌のやり方をテレビなどは批判することもなく、根拠も事実もあいまいなまま週刊誌に記事が書かれたという事実だけを報道していた。テレビ局はそれで中立の報道姿勢を守っていると思うのだろう。しかしこのような他愛のない話が選挙民に途方もない影響を与え、日本の将来をも左右するという事実についてはなんら考慮されていない。

以下は余談ではなく、ここからが本題である。

この話の関連でいろいろネット上で調べていると、石原慎太郎の都知事選絡みで鳥越氏とは比較にならない驚くべき醜聞が過去に取沙汰されていたのを知ってビックリ仰天した。石原氏が1999年に都知事選挙出馬前に裏ジャーナルの世界で流れていた石原本人の醜聞であるが、石原氏には幸いなことに都知事選前に表ざたにはならなかった。

その話というのは、石原氏が自民党の衆議院議員をやっていた時代に元銀座ホステスの愛人がいて、なんと隠し子まで作っていたというのである。すでにその隠し子は30歳を超える歳になっているが、石原氏はその子に養育費用まで与えてきたという。そういえば小沢一郎にも同じような話が民主党時代に週刊誌で騒がれ、これについては当ブログでも以前に取り上げた。だが石原慎太郎に元銀座ホステスの愛人がいて隠し子までいたという醜聞については私と同様初耳の人が多いはずだ。これほどのビッグスキャンダルが一般にはあまり知られていないというのは一体どういうからくりによるのであろうか?考えれば、そっちのほうが大問題に違いないのである。

実はこの話題は石原氏が3年前に都知事を引退してから週刊新潮に記事にされており、この中で石原氏は次のように弁明をしている。

「彼女がこれまで何の仕事をしてきたかは聞いていない。でも、僕から金額は言わないが、養育費も学費も出し、自分では完璧に責任を果たしたつもりです。借金をしたり、物を売ったりして、必死におカネを作った。石原プロが僕の代わりに養育費を払ったかって? それは、ナンセンス。まったく違う。無責任な謀略情報が流れているなんて初めて聞きました。80歳の老人の昔の情事などに、永田町は関心なんてないんじゃないの……。でもね、あなたたちのおかげで息子から連絡が来て、今度、初めて会うことにしましたよ」
週刊新潮の記事についてはこちらを参照。http://9321.teacup.com/sinpo/bbs/1157

驚くのは週刊誌もマスコミもこの石原氏の醜聞について知っていながら、彼が都知事をやっていた間は不問に付していたという事実である。鳥越氏の騒動とはなんという落差であろうか?

実はこの話は先にも書いた通り1999年の都知事選挙前に明るみになって記事になりかけたのであるが、これを未然に防ぐために石原陣営が働きかけた結果、一旦この話題はオフレコになったそうである。そしてこの話題が再度表に出てきたのが、先の週刊新潮であり石原氏が都知事を辞めた後の話なのである。

仮に彼が都知事選に出馬したときにこの醜聞が表沙汰になっていると、おそらく選挙では多くの都民の票が逃げ都知事にはなれなかった可能性が高い。なにせこれは鳥越氏の話とはまったく次元の違う正真正銘の醜聞でありスキャンダルなのである。ではなぜ石原氏の場合は不問に付され、鳥越氏の場合はキスさえも許されないのか?これは実に魔訶不思議な話だが、驚くべきはその真相だ。

実はこの醜聞は1996年の週刊フライデーで石原氏と元銀座ホステスが隠し撮りされたのがきっかけであったという。だがその写真記事は業界人でもないかぎり一般にあまり興味はもたれてなかった。しかし、週刊フライデーは反骨心旺盛な講談社の週刊誌であり、石原が都知事選に出馬するという噂をかぎつけて再度この話題を追跡記事にしようとしたところが、同業者から待ったがかけられたというのである。その結果、フライデーの追跡記事は選挙後に掲載されることになったという。驚くのはその同業者というのが、なんと今では安倍の影の側近として暗躍している某出版社社長である。この裏話が都知事選後に「噂の真相」の記事として出ている。以下、その記事の一部を引用しておく。

さる4月23日(1999年)、この日発売された写真週刊誌『フライデー』(5月7・14合併号)に、こんな記事がトップで掲載された。<石原慎太郎に「元愛人と隠し子」を問う>いわく石原には元ホステスの「愛人」とその女性に生ませた「隠し子」がおり、それを隠して都知事選に出馬したのは、<都民に対する裏切りではないのか?>というのがその主な内容だ。なるほど、新都知事に倫理観を問うという意味では、たしかにいいタイミングの記事だったといえるのかもしれない。
 ところがである。この問題は、本来ならいまごろになって記事になるはずではなかったのだ。もっと早い時期、そう都知事選の前には記事になっていたはずのものなのである。
それがなぜいまごろになったのか。実をいうと、石原サイドでは出馬表明前、この『フライデー』の動きをツブすべく、水面下で必死になって工作を行っていたのだ。そして事実、一度この記事はツブれたのである。
(中略)
一方、すでに3年前、この「愛人」を隠し撮りして記事にしていたのが『フライデー』だった。だから石原としては、出馬する以上、愛人と隠し子の存在を唯一詳細につかんでいたこの雑誌の動きを、どうしても事前に押さえておく必要があったのである。そしてこのバーターの裏で暗躍したのが、幻冬舎社長の見城徹だったという。というのも、見城は今回の都知事選で石原陣営のマスコミ対策を仕切っていたとも噂されたように、石原とはべッタリの関係だし、『フライデー』編集長の加藤晴之ともツーカーの仲・・・


この話の前後と中間部分はどうぞ「噂の真相」の引用記事を読んでいただきたい。http://www.asyura2.com/0601/ishihara10/msg/514.html
つまりフライデーの記事はもみ消されたわけではなく、わざわざ発表時期をずらされたのである!選挙前又は選挙中であれば影響があまりにも大きいので、別の企画に取り換えられ選挙後になって発表されたというわけである。鳥越氏の場合となんと大きな違いなのであろうか?結果、このビッグスキャンダルはほとんどマスコミにもとりあげられず話題にさえならなかったのである。

ちなみに当時、選挙妨害という法律があったのかどうか知らないが、鳥越氏の場合は明らかに選挙妨害にあたると思われるが、石原氏の記事はすべて事実に基づく記事なので、たとえ選挙中に発表されたとしても選挙妨害にはあたらない。にもかかわらず、週刊フライデーは見城徹の工作によって、わざわざ発表時期をずらしたというのである。当然、その裏では莫大な金が動いていた可能性もあるだろう。

このような裏事情があったのかということを知ると、もはや驚きを通り越して絶望を感じる。見城徹というと現在の安倍政権とも繋がりが深くマスコミを影で操る仕掛人であるともいわれる。安倍総理とは何かと関係が深く百田尚樹の問題ノンフィクション小説「殉愛」を世に出したのも彼だし、最近はテレビ朝日の番組審議委員にまで入り込み報道ステーションの人事にまで睨みをきかせている。石原や安倍の極右ラインはこのような人物を通じて出版業界やテレビ業界まで牛耳っているのである。国民はそういうことは何も知らずに、表面に現れた報道をうのみにしているが、その報道自体が権力によってしばしば意図的に曲げられ、世論捜査の道具ともされている。安倍政権の支持率が落ちない理由もこのあたりに秘密があるのではないだろうか。

補足:舛添都知事の公私混同問題から始まった一連の騒動から分かったのは、日本人がいかに情報に踊らされやすいかという問題であろう。そして情報の裏で蠢いているのは主に権力者であり彼らの走狗である。出版業界も権力にすり寄ることで経営が成り立つという現実がある。テレビ局も新聞社もその点は同じだ。

よく考えれば日本は民主主義国であるといいながら、その実態は中国などとあまり変わらないほど中央集権的で権力者が思うように世論を操れる仕組みになっている。警察も検察も裁判所もすべての公的機関は権力がその人事権を握っている。官僚機構も財界もさらに彼らに飼いならされた労働者の組合も中央集権構造に取り込まれている。よほどのことがない限り、日本という国はこの権力構造を変えることはできない。この点、二大政党制が根付いた韓国などとは大違いである。世界の先進民主主義国で事実上の一党独裁を続けているのは日本だけなのである。

なぜこういう構造になっているのか?それは日本人が権力に刃向かうことはいけないことだという意識が植え付けられているからである。いわゆる「お上意識」というやつである。特に東京は江戸時代の長きにわたって「お上意識」が発達した。一方、大阪や京都の上方では反お上意識があったが、最近では橋下徹の登場によってあらぬ方向へと向かっている。

山本七平は言っているが、戦前の日本には左翼などという存在はいなかったのだ。彼らは初歩的な社会啓蒙家や人権家に過ぎなかったのだが、権力から「赤」というレッテルが張られるともうだれもが権力者のいうままになり、そんな輩は弾圧されるのも当然だという社会になる。こうして日露戦争に反対した幸徳一派の処刑も関東大震災さなかの大杉栄らの虐殺も正当化されてゆく。

このような日本人の意識は現在でも変わっていない。権力者のやることは常に正しく、反権力的輩は中共か日本共産党の手先だという意識である。昨年、若い学生たちを中心にしてシールズを結成したが、その支持の広がりも限定的であった。彼らもやはり共産党ではないかという指摘がなされると若者の間でも仲間に加わることを敬遠するようになる。日本では若者たちが反権力に立ち上がることが格好悪いことだと思われているようだ。アメリカでさえサンダースを支える若者が爆発的に増えているというのに、この若者たちの差はいったい何であろうか?

小池百合子が支持されたのは彼女が反権力者だったからではなく、反権力のポーズをとったからにすぎなかった。つまり彼女は元々権力側の人間でありながら、そこから距離を置き、あたかも権力と縁を切ったかのような行動に出た。庶民はそういう行動には拍手喝采するのである。赤穂浪士が討ち入りをした時の行動も5.15事件で犬飼首相らを暗殺した青年将校の行動も赤色テロではなく、似たような保守の価値観を抱く者同士の内輪のもめごとであるかぎり、それは反権力ではなく、美しい憂国の情からでた行動として捉えられる。このような庶民の美的感覚に小池は訴えたのであろう。権力に異を唱える人物も日本主義者であらねば庶民の評価を得ることは難しいという事を物語っているのかもしれない。日本人の歴史をもっと調べる必要もあるとつくづく考えさせられた。

参考まで選挙妨害及び名誉棄損罪についての現行法律を以下に記しておく。
○当選を得させない目的をもって公職の候補者に関し虚偽の事実を公にし、又は事実をゆがめて公にした者は、虚偽事項公表罪により処罰されます(公職選挙法第235条第2項)。
○ 公然と事実を摘示し、人の名誉を毀損した者は、名誉毀損罪により処罰されます
(刑法第230条第1項)。なお、公職の候補者に関する事実に係る場合、真実であるこ
との証明があったときは罰しないこととされています(刑法第230条の2第3項)。
○ 事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、侮辱罪により処罰されます
(刑法第231条。


8月7日追記 本稿未定です。

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