3.11後・空気の正体

昭和の預言者(故山本七平氏)の視点をかりながら3.11後の日本社会のおかしな空気の正体を解明したいと考えております。特に菅元首相に対する魔女裁判のごとき我々の異常な憎悪を詳しく検証するつもりです。

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(5)地震予知は可能である!

「地震は予知できる」(早川正士著 kkベストセラーズ)という本を読んだ。タイトルをみると、どうせみせかけだけの誇大広告のような本なんだろうと想像する向きもあるだろう。しかし、このタイトルはむしろ控え目な表現であり、実際は「地震は予知できる」どころか、「地震予知は90%以上可能!」とか、あるいは「実用段階の地震予知!」とした方が、この本の内容を正確に伝えるタイトルではないかと思う。

ご存じのとおり大方の地震学者によると「地震の予知は絶対に不可能だ」とされているらしい。たとえば東大のロバート・ゲラー教授(ときどきテレビのトーク番組「たかじんのそこまで言って委員会」などに現れる背高のっぽで訥弁のアメリカ人)が3.11後、「地震予知はぜぇぇったい不可能なんです」と変な日本語で叫んでいるのを見たことがある人も多いだろう。彼は異端者ではなくむしろ正統派の地震学者である。ただし元々専門は地球科学であり、定説のプレート論に基づく地震のメカニズムを信じて疑わない先生である。ゲラー教授が「地震予知は絶対不可能だ」という理由は実に簡単な理屈である。割り箸を両手でもって少しずつ力をかけて湾曲させていくと割り箸はいつか必ず真中あたりで折れて割れる。それは確かなことであるが、割り箸が何秒後に割れるのかという正確な時間をあらかじめ正確に計算し予測することはできないのだと彼はいう。地震の場合は割り箸よりもはるかに複雑な要素がからみあうので、したがって、それがいつ起こるのかというのは絶対に不可能だというわけである。

ただし、この理屈は前にも当ブログで批判的に紹介した「弾性反発説」という証明もされていない仮説に基づいた虚構の理論であり、そもそも私はその理論自体がおかしいと思っているので、彼の発言はまったく愚の骨頂だと思っている。そもそもゲラー教授が「絶対に地震予知は無理です」という決め付けには二重の誤りがある。一つは証明もされていない仮説を絶対視しているという誤りであり、もう一つは虚構の仮説からさらに子供の屁理屈のような例をあげて「絶対にありえない」と断定していることである。これは科学者として許せないことである。彼の発言が真実味をもって受け入れられるのは、東大教授という肩書があるからだろうが、しかし科学者というのは決して「絶対」という言葉だけは使うべきではないと私は思う。


たとえば京大の山中教授が発見したIPS細胞は以前の常識では「そんなことは絶対にありえない」と思われていた現象である。科学の世界では常識が覆されるのはあたりまえであり、それこそが科学者の使命ともいうべきではないか?たとえばゲラー教授が信じるプレート論にしても、元々は大陸移動説を唱えたウェゲナーの仮説からきているが、それが発表された当時は誰にも相手にされず、トンデモ理論の一つとしかみなされていなかった。ウェゲナーの仮説は彼の死後になってはじめて評価されるようになった仮説である。科学者というのは常に不可能と思われることにあえて挑戦し、誰にも開けられなかったその扉を開けてきたのである。それこそが真の科学者の使命ではないであろうか。ましてや地震の予知はすべての人類の切実な願いであり、たとえ現状では不可能であると思えたとしても、いつか必ず可能となる日が来ることを信じて、その夢に向かって挑戦するのが科学者の使命ではないのであろうか?

しかし「地震は予知できる」という本を読めば、もはや地震予知は可能であるどころか、それはすでに実用段階に至っているのである。そんな妄言は信じられないという人に、とりあえず地震予知は可能であるという理論的な根拠を示しておこう。

「地震は予知できる」という書を上梓した早川先生は東京電気通信大学の教授である。先生の専門は電磁波の研究である。地震学者ではないが、大きな地震の前に異常な電磁波が観測されることがあるということはかなり前から知られていたので、先生はその研究に独自で取り組んでいた。そのきっかけになったのは阪神大震災であったという。先生は1995年1月17日に起こった地震の数日前に前兆現象ともいえる電波(VLF波)の異常を観測していた。ところが地震が起こったあとは正常に戻っていた。その解析から、先生は電磁波の異常を観測することによって地震予知に生かせるのではないかと確信したそうである。

地上を行き交う電磁波というのは低周波から長波、中波、短波、マイクロ波までさまざまな種類がある。その種類の違いは基本的に波長の長さによっている。人類はこの電磁波の波長の違いを利用することによって多くの文明の利器を発明した。比較的短い波長をもつ中波や短波はラジオやテレビとして使われていることは周知の通りであるが、早川先生らが地震予知に生かせるとしているのはあまり活用されていない長波である。長い波長をもつ長波(VHL波)は電離層の最下部で反射することが知られている。その結果、長波の異常を観測することによって、電離層の異常を観測できるというわけである。

実際に、早川先生らは阪神大震災の数日前にVHL波の異常を観測しその後も研究を続けた結果、VHL波の異常と地震の発生が明らかな因果関係があることが分かったのである。因果関係の原因は次のようなことである。地震が発生する周辺域では電離層に異常が起こっていると想定されるのである。その結果、VHL波を観測することによって、電離層の異常が観測でき、結果、地震発生の前にその発生を予測することができるというものである。

早川先生らは私費を投じて全国数か所に観測施設を設置し、過去十数年、地震予知の実績をあげてきた。その成功率は3.11以前は90%を超えていたと主張している。ただし、3.11後は電離層の異常が日常化するほど、電波の擾乱があたりまえになっているので、その成功確率は60程に低下していると認めている。それでもすごい実績ではないかと思う。

この予知方法がすばらしいのは、地震が起こる一週間から二週間も前に電波の異常が観測され、地震が起こる地域とその規模を予測できるということである。先ごろ東大地震研が今後4年以内にM7以上の関東直下地震が起こる確率が70%以上あるなどと、あたるも八卦みたいな無責任な予測をしているが、そんなあてにならないだけでなく、ほとんど何のためにもならない長期予測とは違って、早川先生らの予測は地震が起こる一週間から二週間前に予測できるので、その精度があがってゆくと、ゆくゆくは天気予報のように、事前の地震予報ができる時代がくるかもしれないのである。

そんな夢のような話が本当だとすると、なぜ国の機関やマスコミが取り上げないのかと不思議に思うだろう。これは本当に信じられないことだが、実は早川先生らは文部科学省に過去の地震予知の成功実績を紹介して資金援助を申し出たところ、彼らから「わたしたちはあなたがたの研究に何の関心もありません」という一言ではねつけられたそうである。これが3.11前のことであれば、まだそれほど理解に苦しむことではないかもしれないが、この話は3.11後のことなのである。

彼らが「関心がない」と答えているのは、先のゲラー教授のような「地震予知は絶対に不可能だ」という定説論者の決め付けがあるからである。彼らはいままでそのように言い続けてきたので、いまさら地震予知が可能だという説に組みすると、自分の過去の発言や定説論者との密接な関わりの責任を問われることになる。だからそんな話は聞きたくもないのだろう。また定説の地震学者も、そんな話を真に受けられると、自分たちの研究は何だったのかということになる。それが本当だとすると、彼らの人生もむなしくなるのは必至である。

というわけで、早川先生らは国の資金援助をあきらめざるをえず、民間人の草の根の寄金によってなんとか国内外の観測施設の充実やスタッフの雇用のための費用を捻出している。わたしはこの本を読んで早速「地震解析ラボ」という地震予知システムの会員登録をし、毎月500円の出費にはなるが、早川先生らの研究に少しでも役立ってもらい、同時に会員の特典として継続的に発表されている最新の地震予報の情報提供を享受している。ちなみに会員になるには月200円のコースもあります。共感できる方は以下のサイトでぜひ会員登録をしてください。

地震解析ラボ
http://earthquakenet.com/



補足:
実はこの電磁波の観測による地震予知方法は早川先生とは別に北海道大学の森谷博士が独自に編み出しています。森谷博士は北海道周辺に限っていえば、過去100%の的中率を誇っているともいわれています。もう何年も前にテレビのバラエティ番組(「ジキルとハイド」)でも紹介されておりましたが、残念ながら正統派の学者からはほとんど無視され国の援助もなく、早川先生と同様孤立無援の中で研究を続けられているようです。おどろくべきことに森谷博士の独創的な地震予知研究は世の中を不安にさせるという理由で北海道大学の当局からHPの閉鎖を命じられたそうです。参考まで、その経緯についてのサイトをリンクしておきます。
http://sekaitabi.com/moriya.html

「ジキルとハイド」のyou tube


それにしてもこのようなオチャラケの番組で紹介するだけでお茶を濁しているマスコミの責任も重大だと思いますね。彼らも日ごろ官僚を批判したりしているが、権威を盲信するという体質は変わりません。

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